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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年1月15日~平成31年2月28日

娘の妊娠

平成23年12月末日、「お父さんお話しがあります」と、晩食後に辛辣な顔をして社会人2年生の娘が言った。何事かと思っていると、「子どもができたの」。予想もしない言葉だった。一瞬、殴ってやろうかと思ったほど、腹の中は猛烈に怒りが沸いた。「彼氏が責任をとると言っている」。ふざけたことを言う奴だ、でもここで怒っても仕方がないと思ったが、憤まんやり切れなかった。「分かったから、両親と本人を呼べ。馬鹿者が」。娘は泣きながら自分の部屋に消えたが、泣きたいのは私だった。25日の夕方、彼と両親が来宅したが、このような問題に夕方に来る彼等の常識を疑いたかった。母親が開口一番謝罪したが、父親はソファーにふんぞり返って、無言だった。怒りを抑えて、戦前、我が家は板垣退助と共に自由民権運動をして、戦後も続いた代議士の家計だととうとうと述べたが、思いが伝わらなかった。愚かな彼等が帰宅した後、「あれが大阪大学卒業の先生か」と、怒りを妻にぶつけてしまった。「怒るのは止めて。お腹の子どもに影響を与えたら困るから。何があっても娘の幸せが大切だから」。寡黙を通していた妻の口が開いた。しかし、耐えられない苦しみを味わっていた。

大阪府大阪市(西区) 河上輝久さん 71歳 家族・親族怒り

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