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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年1月15日~平成31年2月28日

0から輝きへ

熊谷のキックは見事にネットを揺らした。その瞬間、なでしこは勝った。誰にも信じられなかったことが、ただそこにはしっかりと記録として残された。サッカーで世界の頂点に昇りつめた彼女たちを、これほど歓喜と誇りに満ちあふれた笑顔で讃えた前例はないだろう。日本中がただただ、うれし涙に暮れた、大きな理由の1つが4ヵ月前の東日本を襲った津波と大震災にもあったと思われる。あんなにも日本中が打ちひしがれた瀕死の状況下から、一筋の光が差し込んだのだから。うれしさも一入。よく人は、「悲しみの分だけ強くなれる」などと言ったりするものである。けれど、現実に想定外の大災害を目の当たりにした我々日本人は、何かに希望を託していたはずだ。希望を持たなければ生きてはいけない。人は弱い存在であると、つくづく気づかされた年でもあった。そう、あの年ドラゴンズも優勝の美酒にまみれた。悲しみを知っていたからこその涙の味。ドラゴンズファンも大いに泣いていたに違いない。深く沈んだ東日本ではあったが、力強く懸命に活躍するアスリート達の姿に、どれほど勇気づけられたことだろう。そうした一連の暗から明への日本の連帯が、あたかも連携プレーの如く、うねり出した2011という年が、事のほか愛おしくてならない。

愛知県みよし市 石川芳子さん 65歳 喜び趣味・レジャー

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