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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年1月15日~平成31年2月28日

東日本大震災前夜

東日本大震災の11日前、2月末に29年近く勤めた会社を辞めていた。いろいろなことがあったので、少し気持ちの整理が必要だった。新しい職探しも、しばらくするつもりがなかった。3月に入ると、8日には春まだ浅い谷汲山華厳寺に1人で出かけた。今までお寺へ自ら行くことなんて初詣ぐらいだったので、心が平穏を求めていたのかもしれない。翌9日は、次男を伴い鎌倉を訪れた。藤沢から江の電に乗り鎌倉へ。鎌倉では、大仏、鶴岡八幡宮、長谷寺を訪ね、帰路も江の電で藤沢に出た。帰りは東海道本線を乗り継いで帰る予定だった。その時、駅のアナウンスが「東北地方で震度5強の地震が発生したため、東海道本線のダイヤがこのあと乱れてくる可能性がある」と告げていた。私たちはやって来た下り列車に乗り、藤沢をあとにした。その後、ダイヤは大きく乱れることもなく、夜遅くに名古屋に到着した。思えば、この時の地震が2日後に発生する東日本大震災の前兆だったわけで、自宅に帰ってからのニュースで知ったのだが、東海道本線は私たちが関東地方を離れた直後から、長時間にわたって運転を取り止めていた。大震災発生当日も私は安らぎを求めて、ナゴヤドームで開かれていたフラワーフェスティバルに午前中から出かけていた。そして帰宅後間もなく、大地が舟を漕ぐように大きくゆっくりと揺れた。東日本大震災の発生だった。現実とは思えない様々な光景に心は大きく乱れた。

愛知県北名古屋市 内野敬久さん 60歳 天候・災害趣味・レジャー

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