年表

時代

年表

閉じる

平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年1月15日~平成31年2月28日

大震災の直後だった娘の挙式

3月20日に結婚式を控えた長女は、準備のため、わが家に帰省していた。初めてのことに希望と不安の入り混じった気持ちで過ごしていた私と娘。そんな日の昼下がり、突然文鳥が激しく羽ばたき、鳥籠に激突した。今までに見たことのない姿で、パニックを起こしているのが分かった。何だろう。考える間もなく、家が揺れ始めた。ゆっくりと大きな揺れで、とてつもなく長い時間に感じられた。急いでテレビをつけると想像を絶する悲惨な光景が広がっていた。幸いわが家に被害はなかった。娘と婿の住む千葉の被害が気になった。ニュースはコンビナートでの火災発生を伝えていた。彼の勤め先は、その辺りになる。夜になって、彼も会社も無事だと分かった。挙式はどうなるのだろう。招待客は来てくれるのだろうか。不安が胸をよぎった。当日、自衛官の1人を除き、全員が式に参列してくれた。こんな災害時に挙式をおこなったことに、少し後ろめたさを感じた。が、同時に無事に終えられた安堵感もあった。誰にとっても忘れられない式となった。未曾有の大災害、その爪跡は、8年近くを経た今でも残っている。文鳥は人間よりも先に異変を察した。動物の方が、自然や天変地異に対処する能力が優れていることを示してくれた。科学の発達した今でも、自然の猛威の前には人間がいかに無力であるかを思い知らされた。人間は自然に対して、もっと謙虚になる必要があると痛感した。衝撃的な門出をした二人、末永い将来に幸多きことを願っている。

三重県四日市市 盛合修子さん 63歳 家族・親族天候・災害新生活・引越

  • facebook
  • twitter
  • line

平成23年の国内・海外の主要ニュースを見る