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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年1月15日~平成31年2月28日

三河地震と重なった

東日本大震災が発生した。その時、私はユニー株式会社、ピアゴ東刈谷の2Fにいた。船酔いをした。20歳の時、太平洋フェリーで、名古屋から仙台に向かった。船の幅の左端から右端に揺れる感じを思い出した。右に10秒、左に10秒、その繰返し。約10分間だったが30分に思えた。だから酔った。店内放送で地震がありと流れた。慌てふためいて店外へ脱出したのは、私以外誰もいなかった。どうして慌てたかと言うと、実母が第二次大戦の終戦直前の三河地震に遭ったせいである。彼女は倒れた家の下敷きになった。同級生が大勢犠牲になった。彼女は私以上に慌てふためいて、玄関外へ脱出するのを子どもの頃から見ていた。そして、自転車で20分かけて帰宅した。息子は、大学の春休みで国立大学の入試問題を解いて自宅にいた。彼は帰宅したばかりの私に向って、「大変だ」と叫んだ。テレビの画面では車が右往左往していた。私は思わず、「逃げて」と叫んだ。車に乗った人には、津波の姿が見えていない。津波が川下から逆流したのが分かる。私たちはただ見ているだけで、何もできない。「何もできないのか」と自問して向かった先は、薬局とホームセンターだ。薬局にトイレットペーパーを、ホームセンターでは、乾電池を買うため並んだ。小学生の頃、オイルショックで同じことをした。3月11日以前、関東の温泉が変色したり、湯が出なかったりした。それが予兆だったのである。そして、勇気のあるオペラ歌手がいる。彼の名はマルセロ・アルバレス。東日本大震災と原発事故で、あるオペラ歌手がキャンセルした。代役を買って出たのが彼だ。2019年2月、彼のコンサートがあった。その気品ある声と行為に喝采があった。

愛知県知立市 谷智子さん 58歳 家族・親族天候・災害

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