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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年1月15日~平成31年2月28日

家族のありがたみ

前年に発生した東日本大震災の影響が日本の至るところに残ったまま、2012年は明けた。私の再就職こそ決まっていなかったが、この年は4月に次男の就職、8月には長男の結婚が予定されており、わが家にとって大きな節目の年になろうとしていた。結果的に私はこれらに先立つ3月、1年余りのブランクを経て再就職をした。同じ3月、26年余り連れ添った妻が50歳を迎えた。そして4月、私と同じ石川県を最初の赴任の地として次男は旅立っていった。石川県は妻の生まれ故郷でもあり、縁を感じずにはいられなかった。赴任の日は、妻と二人で次男を石川県まで送った。日帰りのため、夜になって、よく知った土地とはいえ、次男を一人残して帰ることは、さすがに後ろ髪を引かれる思いだった。数週間後に彼を訪ねたが、意外に元気そうで、安心したことを今でも思い出す。8月、夏の盛りに長男が結婚式を挙げた。セレモニーで、きれいな青空に舞い上がったたくさんの風船が目に焼き付いている。次男も石川県から駆けつけていた。兄の結婚が自分のことのようにうれしそうだった。5歳違いで、幼い頃からとても仲のいい兄弟だった。大震災の翌年、20年以上にわたって築き上げてきた私たち4人家族は私たち夫婦、長男夫婦、単身の次男と三世帯に分かれたが、家族のありがたさをしみじみと味わった1年になった。

愛知県北名古屋市 内野敬久さん 60歳 家族・親族天候・災害就職・転職新生活・引越

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