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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年2月15日~平成31年3月31日

33年ぶりの再会

1月中旬に母の33回忌を行うことになった。私の誕生日と同じ日に母は亡くなった。父も妻の33回忌を行えるとは思っていなかっただろう。兄弟が集り、昔話に花を咲かせ、楽しいひとときを過した。父は33年間一人で飯を炊き、味噌汁を作り食べていた。100歳を過ぎてもそれができていた。本当にすごいことだと思う。ただ、火をつけたまま居眠りをして鍋を焦がし、使えなくなったことが何度かあった。福祉の方から「弁当を取ったら」と話があったが、一週間で「飯が冷たく味が薄い」と言ってキャンセルしてしまった。本人は、とろろご飯、カレーライスが大好きで、おかわりすることもあった。そんな父が11月に突然風呂場で倒れ、亡くなった。その日は一緒に食事をして夕方に別れた。あんなに元気だったのに、人の一生は全く予想のつかないものだと、つくづく思う。ぴんぴんコロリを実践してくれた父に、初めは戸惑ったが、時が過ぎるとありがたく思えるようになった。33年目に天国の母に会ってどんな言葉をかけているのだろう。「一人で長い間苦労をかけたな」か、自分が102歳まで生きた自慢をしているか、どちらだろうか。

愛知県名古屋市(昭和区) 岩木亘喜さん 76歳 家族・親族別れ

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