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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年2月15日~平成31年3月31日

息子の結婚と現役引退

毎朝、両親の寝顔を見ながら出勤の準備をするのは、さぞ辛かろうと思い、息子が結婚し、家を離れるまでは、どんなに精神的にも体力的にも大変な仕事でも、私は絶対に勤め続けようと思っていた。が、平成25年の4月にようやく40歳になる一人息子が結婚し、別居することになった。高校時代はスポーツに熱中し、大学進学のことが頭の隅にも無かったようで、いささかがっかりする大学に進学してしまい、「この子の将来はどうなるのだろう」と危惧したが、インターハイや国体にも出場し、数々の思い出を作ってくれたことを思うと、それなりに親孝行だったのかも知れないと思うことにより、私たち両親は、「人生は長いから学歴だけではない」と、自分自身を納得させていたものだった。長い間、女性の影も無く「パラサイト・シングルになったらどうしよう」と、心配していたが、この年の正月、いきなり着物姿に着飾った娘さんを連れてきて、「この子と結婚する」と宣言された時は本当に驚いた。そして、どこの誰かとあまりしつこく聞くと息子の性格から考えて、へそを曲げてしまうことは分かっていたから、息子の高校時代のスポーツ仲間に聞いて情報を集めることにした。すると、高校時代のスポーツ仲間に紹介され、前年から付き合いが始まり、当人同士は結婚の約束を既に去年の夏には決めていたとのことで、相手の両親はともに高校の教師をしているとのことであった。誰を連れてきても、反対をすることなど考えてもいなかったのに、何も事前に話してくれない息子の態度に少しがっかりすると同時に、寂しい思いがした。結婚式まで4ヵ月しかなく、相手の両親へのあいさつ、結納、住居の用意など、慌しい時間は、あっという間に過ぎた。私は、息子の結婚式の3日後に勤めを辞め、めでたく年金生活に入った。

愛知県尾張旭市 浅野憲治さん 71歳 家族・親族新生活・引越

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