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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年2月15日~平成31年3月31日

不安感は薄れ

東日本大震災から3年後の平成26年。世間では地震や放射能に対する不安感が薄れ始めていた。私は震災を機に専業主婦をしていたが、長男は中学生、次男は小学校高学年となった。もう大丈夫だろうと、職探しをした。派遣社員として3年ぶりに手に入れた、自分用の机といす、そして安定した収入。これでやっと前が向ける。そう思っていた。ところが、である。3年のブランクというのは意外と大きかった。新しい仕事の知識は固くなった頭になかなか入らず、急ぎ自宅に帰る頃には、夕飯作りをする体力もなくなっていた。心身ともに疲弊した私に追い打ちをかけるように、子どもたちがそれぞれ友人関係のトラブルを抱えて学力も下がり始めた。何のために働くのだろう、何のために母親をしているのだろう。自分を追い込んでしまったとき、胸に浮かんだのは、震災でお子さんを失った方の涙顔だった。今は主として在宅で仕事をしている。収入はガクンと減ったし、これで良いのかと思うこともある。けれど、私にとってはベストな選択なのだと信じ、邁進したい。

埼玉県さいたま市(浦和区) 奥村由布子さん 45歳 家族・親族天候・災害就職・転職

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