年表

時代

年表

閉じる

平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年2月15日~平成31年3月31日

新米農業家になる

僕の定年退職後の生活は、平成26年を境に一変した。92歳になる父親が、肺炎で急逝した。元気だった父は、それまで一手に農業を請け負ってきた。昔ながらの圃場整備のなんら施されていない形の悪い小さな田が16枚、面積にして23aである。引継ぐ者が誰も無く、また条件の悪い田は誰も請け負ってくれなくて、周りの田に迷惑をかけてはならじと、見よう見まねで僕が引き継ぐはめになった。64才の新米農業家としてのスタートである。平成26年は、消費税が引き上げられ、苗代や肥料代など相応の値上がりをして、しかもJAの乾燥施設の利用料は10%ほど値上がった。そしてこの年の9月、2枚の田がイノシシにやられた。また、米が大量にだぶつき、JAの買取価格が1俵30kgで前年5700円であったものが、この年は4200円であった。まさにとてもいじめられた感じの米作りであった。でも息子たちや娘たちが、時には手伝ってくれて、喜んで僕のつくった米を持っていってくれる。健康で生産活動に携わらせていただけることに感謝すべきなのだろう。とれたての新米を手にして、そう思えるようになった。僕にとって、節目となった平成26年であった。

愛知県春日井市 原科佐登己さん 69歳 会社・仕事就職・転職別れ

  • facebook
  • twitter
  • line

平成26年の国内・海外の主要ニュースを見る