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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年3月15日~平成31年4月30日

別れと出会いの思い出

平成28年2月の寒い夜に、私の生母が亡くなりました。93歳の生涯を全うした頑張り屋の母でした。昭和34年の伊勢湾台風の直前に夫を若くして亡くし、それからは幼い子どもを3人抱え、奮闘し続けた一生です。あの時、終戦直後に私を生んでくれて本当にありがとう、もうゆっくりしてください、と今でも思っています。そして、その年の3月、寂しくなったわが家に、柴犬の「福」がやってきたのです。娘婿のM君から連絡があって、「ネットニュースで、柴犬の子犬を、0円で分けてくれる、とあったよ」とのこと。前年に愛犬を病気で亡くし、犬のいない生活にも寂しさを覚えていたところで、さっそく半信半疑で、そのブリーダーのところへ出かけました。どこのペットショップでも、柴犬だと普通は15万円以上もするのに、0円とはどういうことか。顔にいっぱいの疑問符をつけてそこへ行くと、たくさんのかわいい柴犬が。話をよく聞くと、やはり0円はデマで、ネットの価格欄の左側が画面で欠けて、「0,000円」となっていたのです。やはり、20万円以上の値段が付いていました。がっかりしながらそこを出て、ついでに近くのスパーの中のペットショップを覗いてみると、たまたまかわいい柴犬がいました。生後9カ月という比較的大きく育っていた犬で、窮屈そうなゲージには、《特価○万円》という値札が。私と眼が合い「連れて行ってよ、旦那さん」と訴えています。よし分かった、というわけで、今わが家の居間でゴロゴロしているという顛末です。あのままペットショップにいたら、成長しすぎてゲージに入らず、処分されたかもしれません。縁があって、高齢者世帯にやってきた、「福」ちゃん。文字通り、福をたくさん持ってきてと、「令和」時代にも期待しています。よろしくね。

愛知県瀬戸市 出崎量一さん 72歳 喜び家族・親族出会い別れ悲しみ

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