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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年3月15日~平成31年4月30日

健康寿命89歳3カ月の父の死

平成28年1月15日、いつものように父と一緒に散歩し、お茶の後それぞれ別の日課をこなしていた。昼の支度ができたと呼びに行くと、父は家庭菜園で頭に支柱が刺さり貫通して倒れていた。ドクターヘリで病院に行き、6時間にも及ぶ支柱を抜く手術をした。支柱が刺さっただけでも亡くなる方もあるし、高齢のため手術で亡くなるかもと言われたが、無事に父の手術は終わった。集中治療室から一般外科病棟に移ると、年齢から退院を迫られリハビリ病院に転院したが、リハビリができる状態ではなく18日で内科病棟に転院、1カ月半ほど安定した状態に回復するまで治療してから再度リハビリ病院に転院した。リハビリ開始後、特に食事を取れるようになるとグングン回復し、8月には退院の準備を始めた。その矢先に突然体調が悪くなり内科に転院し調べた結果、急性進行がんが見つかり「余命3カ月」と言われたが、余命3日で、90歳の誕生日の4日前に亡くなった。浜松市の16年の男性の健康寿命は73.19歳とのこと。これを大幅に上回る父の健康寿命は89歳3カ月だった。父の生活は晴耕雨読、狭い庭の片隅の菜園を工夫し年間40種類以上の野菜を作り、本や新聞はしっかり読んでいた。毎日1万歩のノルディクウオーク、月1回以上の旅行、男手の必要な家事は全て引き受けてくれて、壊れたものはすぐ修理してくれた。高齢になっても好奇心を失わず、ご近所の方々とも良い関係を築いていて素晴らしい人生だったと思う。けがして突然亡くなるので無く、約半年、私にリハビリのお手伝いをさせてくれたこともありがたいことだった。日毎に回復するのを見るのは本当にうれしかった。高齢者は長く置くと儲からない仕組みなので治療をすぐ打ち切ろうとするが、人それぞれ体力には差があり、父のように高齢で頭に支柱が刺さるケガでも回復することはあるので、高齢者の治療は全て無駄な延命治療と考えないでほしいと思う。私もしっかり健康寿命を保ちたい。

静岡県浜松市(北区) 堤茂子さん 66歳 家族・親族別れ

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