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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年3月15日~平成31年4月30日

ありがとう

平成28年は、生まれてからずっと暮らした父方の祖母を、最愛の夫と息子の待つ黄泉の地へ見送った年でした。祖母は早くに夫を亡くし、私の父である長男を平成1 2年に、次男を平成21年に亡くす、苦労多き人生を歩みました。しかし、そんな素振りを見せませんでした。それは、仲間と楽しんだ「民謡」等、書ききれないほどに多くの方の支えをいただいたからだと考えています。亡き夫が郵便局員であったからか、わが家のように日参していた郵便局職員の方の気持ちの良い対応が嬉しい日々でした。いつも私たちにこれらの出来事を話してくれた後、癖のように「居住地はいいところ。ありがたいね」と言っていたものです。これらに限らず、誰かに何かしてもらうと「ありがとう」、頂き物をしたらすぐにお返しをするといった作法を行動で示し、その姿をから私たち家族は学んだものでした。平成18年、診療科の縮小等、私が暮らす新城市の市民病院を医師不足の問題が襲いました。平成16年から始まった医師の新臨床研修制度の影響でした。市民病院を信頼し、依存していた祖母も不安を覚えたようでした。幸い祖母は主治医であった女性医師の診療を一貫して受けることができ、病院の問題は他人事でしかなく、感謝の気持ちしかありません。そんな信頼する病院で最期まで、医師など職員の方に「ありがとう」と言っていたことは私の忘れてはならないものの一つです。

愛知県新城市 酒向俊和さん 37歳 家族・親族別れ

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