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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年4月15日~平成31年5月31日

駐在生活から得たこと

アメリカでは選挙前になると、個人宅の庭先には政党名や候補者名の看板(ヤードサイン)が掲げられ、支持者のアピール合戦が始まる。芝生の緑とヤードサインの赤や青のコントラストがなんとも色鮮やかだ。特に4年に1度来る米大統領選挙戦では、スケールの大きさに目を見張るものがある。先のトランプ氏の激戦では、私は「芝赤む」red stateにてその時を過ごした。あくまでも住人の意志により立てられた賑やかなヤードサインを眺めていると、幼い頃に聞いた「外国人との会話で政治を持ち出すことはタブー」だというエチケットは本当だったのだろうか、と思うことがあった。センシティブな話題ゆえ、口にしてはいけないことだと思っていたが、喧嘩に発展しかねない熱心過ぎる議論を避ける為だということに身をもって気付かされた。それほどまでに各々の考えが自信に満ちあふれているのではないだろうか。自らの生き方に強い想いを持ち、何事にも深い関心を抱くアメリカ人には圧倒された。果たして自分には、議論できるほどの関心事があるだろうか。何かにつけ意識や関心の低さに自信のなさが表れているように思う。2017年7月、現地の高校を卒業した娘と共に帰任したわが家には、大学受験という厳しい試練が待ち受けていた。親子で言い争うのは避けたい、口出しをこらえながら見守ってあげられる母でいたいという理想にはどれだけ近づけたのだろうか。自分ではどうにもできないもどかしさや焦り、不安を娘に伝えてしまってばかりいたように思う。後になって思うことだが、関心は持てても知識が足りなかったためなのだろう、自信には繋がらず心の余裕が持てなかったことが口やかましい母にさせてしまっていたのだと思う。「人生100年時代」と叫ばれる中、いくつになっても学び続け、自信を持って前を向いて行けるような人でありたいと思う。

愛知県日進市 樋口亜希乃さん 45歳 家族・親族流行・世相

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