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平成作文~未来へ

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作文応募期間:平成31年4月15日~平成31年5月31日

安乗小学校 最後の人形芝居

平成29年9月15日、安乗神社の舞台で最後の安乗小人形芝居が上演されました。たくさんの地域の人々や他所から見に来てくれたお客さんの前で、子どもたちの堂々とした演技が披露されました。幕の内側で緊張して待っていた顔、ライトを浴びて輝いていく顔、最後のあいさつで整列した時のやりきった笑顔、子どもたちの成長がみられる舞台には素晴らしい魅力があります。そして、観ていた人がまいてくれるたくさんの花(おひねり)、舞台へのかけ声、見せ場での盛大な拍手、舞台がお客さんと一緒にできあがっていくあの高揚感を体験できたことは、大変素晴らしいことでした。安乗小人形芝居は、語りのセリフに合わせて、3人(首、左手、足)で一体の人形を操ります。子どもたちは、首(かしら)をリーダーとして4人の息が合うように練習を重ねます。自分たちで話し合い、見合いながら人形の動きを作り上げていきます。じっと黙って待つこと、人形よりも自分たちが目立ってはいけないことなどを学びながら、みんなが一つの芝居に集中していきます。そして、舞台では8体の人形がそれぞれの演技をすることを全員の子どもたちが意識して行います。とても暑い中、夏休みも通して練習をしていきます。大変だけど、誰一人抜けても芝居が完成しないことも分かってきます。小学生が手作りの人形で芝居に参加するようになってから20年余り、だんだん人数が足りなくなってきて、4年生から全員で取り組むことになりました。こうしてみんなが体感する人形芝居には仲間・地域・文化・伝承・練習、いろいろな価値がありました。学校再編の中で、安乗小学校も閉校になりました。私の教員生活も終わりとしました。子どもたちと人形芝居に取り組んだ時間は、地域を誇りに思うことを学んだ濃い時間でした。人形芝居「勧進帳」に取り組んだ中で地域を愛し誇りに思う心を学んだ子どもたちが、いつか人形芝居の舞台に戻ってきてほしい。安乗を離れたとしても、人形芝居をしたあの場所を懐かしく思い出してほしい。

三重県志摩市 山口智津さん 57歳 イベント学校・学び

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