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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年4月15日~平成31年5月31日

五十歳を過ぎ、夢少しずつ叶え

小学校の卒業文集の「将来の夢」の項目に、12歳の私が書いた夢は「作家か文化財研究家」。幼い頃から文章を書くことと、神社やお寺を巡ることが大好きな私は、こんな渋めの夢を抱いておりました。しかし大学では全く関係の無い英語を専攻し、一般企業の総務部に就職。中学生の頃には作家の才能は無いと自覚し、思春期になると神社をお参りするのは初詣のみという、よくありがちな普通の女子となった私でした。結婚して3人の息子の母となり、息子たちのお弁当作りや、野球のユニフォームの洗濯などで忙しい子育て期を過ごした平成年間。自分自身の好みや娯楽は後回しにせざるを得ず、夢など思う暇もないほどバタバタと過ごす毎日となりました。長男が大学を卒業して一人暮らしを始め、その後双子の弟たちが他県の大学に入学して下宿生活を始めた時、バタバタだった生活が一変。「余裕」を感じることができるようになったのは、双子が誕生して以来初めてのことでした。それまでは近場で短期間のパートに就いていただけでしたが、仕事の幅を広げ、約25年ぶりに電車通勤で、若い方々に混じっての仕事を始めたことにより、世界が一変したように思えました。仕事帰りに愛知トリエンナーレの作品を鑑賞したり、名古屋市内の古地図片手に、碁盤割の城下町の名残を探す街歩きをしたり、久しぶりに自身の趣味を楽しむことができるようになりました。見聞きしたこと、学んだことを手帳に書き記すことも趣味に加え、書く楽しみもよみがえってきました。そんな時、居住市の広報の市民記者を募集しているのを知り応募。それ以来、市民記者を務め続け、この春で5年目となりました。拙い文章ではありますが、市の歴史や文化などをテーマに、年に数回記事を担当しています。平成が終わる今、ふと思いました。小学校の卒業文章に書いた夢は、ほんの少し叶っている、と。もちろん本格的なものではありませんが、私なりに、身の丈に合ったかたちで夢に近づいている。息子たち3人とも社会人となった今、令和の世も家族との絆を大切にして、自分自身の楽しみや学びも進めていきたいと願っています。平成の作文に、今回で10年分の投稿をさせていただきました。平成を思い返すきっかけとなり、感謝しています。

愛知県清須市 吉村希代美さん 57歳 喜び趣味・レジャー

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