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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年4月15日~平成31年5月31日

猛暑と西瓜

平成30年の夏は、長くて、暑かった。テレビの天気予報では、盛んに「熱中症に注意して、水分補給をして下さい。クーラーを、ためらわずに利用して」と、放送するので、いっそう暑く感じられた。仕事を辞めてから、家庭菜園を始めて6年。プロの農家のおじさんが「素人さんが、こんなに上手に作られては、脱帽ものだわ」と、言わしめるほどになった。しかし、夏の暑さは殺人的で、昼間に畑に行こうものなら、すぐに汗だくになり、まるでぬるま湯の中を泳いでいるように空気を感じられた。だから早朝、日の出とともに畑に急ぎ、作業時間は2時間以内と決めていた。どんなに作業途中でも、2時間したら、中止し、家路を急いだ。もちろん、畑には、冷水を持参し、水分補給は忘れなかった。しかし、暑さは悪いことばかりでなく、いい影響もあった。それは、西瓜が豊作になったことである。西瓜畑のあちこちに、収穫間近に大きくなった西瓜がゴロゴロと転がり「収穫して、早く、持ち帰って」と、言っているように感じられた。西瓜を多く持ち帰っても、食べるのは私1人だけで、家の中には、食べられるのを待っている西瓜が、順番待ちをしているような状況になった。長く待たされた西瓜の中には、丸いまま腐ってしまうものまで現れる状況になり、燃えるゴミに出すことも、重くて困難になってしまった。そこで、昔、実家の縁の下で西瓜を保存していたのを思い出し、実行することにした。床の板を剥がし、縁の下に収穫した西瓜を転がし、豊作の危機を乗り切った。猛暑は、嬉しい悲鳴ももたらした。

愛知県尾張旭市 浅野憲治さん 71歳 喜び天候・災害趣味・レジャー

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