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平成作文~未来へ

作文応募期間:平成31年4月15日~平成31年5月31日

自然からの「しっぺ返し」

自然災害が多発した年というが、災害発生は自然からの「しっぺ返し」だったように思う。大阪の専門学校に通う息子の様子を見に行くついでに、神戸の「防災未来センター」に寄ってみた。阪神淡路大震災を題材にした施設だが、津浪は津波でも「山津波」の解説もあって興味深かった。この解説で初めて知ったが、神戸では過去に大雨で六甲の山が崩れ山津波が発生したというのである。六甲をはじめとする中国山地は崩れやすく、なだらかな山裾に扇状地が広がっていると説明されていた。地質に硬いところと柔らかいところがあれば、柔らかいところがより多く浸食を受ける。硬いところが尾根筋になり、柔らかいところが谷筋になる。山から土砂が大量に流れ出して堆積すると扇状地になる。扇状地は平らなのでいろんな用途に利用されるが、もともと繰り返し土砂が流れてきて滞積した土地である。広島では住宅地がどんどん谷筋を上っていき災害となった。厳しい言い方をすれば、起きるべくして起こった災害ともいえる。平野部で河川堤防が切れると浸水被害が生じるが、もともと河川が氾濫して土砂が堆積して平地になったのである。先日、四国の道後温泉に行ったが、途中で寄った神社に見事なクスの巨木があった。神社のある場所は、ひどい災害がなく、クスが巨木になれたと感じた。人間、どこに住むかは自由である。だが、安易に住む場所を選ぶとしっぺ返しを食うということを教えてくれた年だったと思う。

愛知県東海市 久野容一さん 61歳 天候・災害

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