年表

時代

年表

閉じる

平成作文~未来へ

作文応募期間:令和元年5月15日~6月30日

自由な時間

昭和に生まれて、父を早くに亡くし、苦学して大学を卒業した。昭和に就職し、働き盛りを迎えようとした時に昭和は終わった。家族のために、会社のために、自分のために必死に働いて、定年を迎えようとした時に平成が終わった。令和を迎えて、働かなくても生活していけることに驚きと感謝を感じる。今までは、働かざる者食うべからずの考えで生きるために働いてきた。これからは働かなくても良い。これは、凄いことだ。私がやらなくてはならないことは、まずは10歳を迎えた大型犬の世話をし、数年前に大病して元気になった妻との生活だろう。愛犬の老後の世話は、転勤、転勤でろくに親孝行ができなかった母への償いかもしれない。母は父が亡くなってからは働き詰めで、人生を楽しむ時間はなかったような気がする。幸運にも私には自分のために使える時間もお金もある、自分のために残りの時間は全て使える。朝の散歩もストレッチも、庭での素振りも、読書も好きなだけできる。旅行も行き放題、映画も見放題、言うこと無しの日々である。その実現のために、山に小さな小屋を買った。夏はトレッキングに、軽い登山、ゴルフ場も近い。冬はスキーができる。晴耕雨読の日々だ。畑は耕さないが、小さな庭に花を植えた。妻は草花を育てることが趣味だ。夜には満天の星空。きっと孫たちも遊びに来てくれるだろう。人が生きられる時間は限られている。愛犬と妻と友人たちと自由で楽しい、時間を過ごすことが、生きてきた証になるような気がする。そして、妻とのゆっくりとした時の流れの中で、令和を生きてゆきたい。

愛知県名古屋市(天白区) 伴仁秀さん 66歳

  • facebook
  • twitter
  • line