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平成作文~未来へ

本サイトは2019年12月20日をもって終了となります。今までご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。

作文応募期間:令和元年5月15日~6月30日

笑顔で歩む

私は中学の時に祖母を亡くし、平成が残りわずかとなった25年に、祖父が天国へと旅立つのを看取りました。当初は祖父の面倒を母が見ていましたが、独り寂しくなった祖父の支えになろうと、私は高校卒業後、介護の資格を取りに通いました。トラブルの原因になりがちになった祖父は、いつの頃からかみんなからは厄介者扱いされていましたが、私には祖父はいつも優しく、祖母が亡くなった時も「お前だけは泣くな、ばあちゃんが逝けなんで。お前が笑顔でおらんと心配でたまらなくなるのが、ばあちゃんだろう」と慰めてくれました。祖父を看取る時、最後まで「笑顔、笑顔」と堪え、ずっと我慢しましたが、飼っていた犬が亡くなったことなどが重なり、精神的にも体力的にも耐えきれず。倒れたはずみで階段を踏み外して転げ落ちてしまいました。救急車で運ばれ、脊髄損傷、第二胸椎破裂骨折による体感機能障害、左足麻痺、大手術をした私は、長時間歩くことが難しく、一生車椅子が必要な生活になりました。車椅子生活は思うより大変で、幾度となく死にたいと言い、その度に励ましてくれた母と福祉施設の講座に参加するようになりました。中でも、絵を描くように字を書く筆文字講座で「こころ伝える筆文字」という福祉施設の講座に通い、同じく受講している人、講師の先生や福祉施設のスタッフさんのおかげで、だんだん生き甲斐を見つけれることができました。どんな時も心から笑い、笑顔で過ごす時間の大切さを教えてもらっています。2年前、これまで就職をしたことない私に就労継続支援B型の在宅ワークの話が舞い込みました。いつも嫌なことから逃げ、三日坊主の私ですが、今も続いています。筆文字がどんな困難な時も、どこかで手助けしてくれる人がいることを教えてくれました。これから待ちうけているだろう困難も最後は笑顔で、そして私が笑顔でいることで誰かの支えになるように生きていきたいです。

愛知県岡崎市 加藤絵美さん 31歳

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