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平成作文~未来へ

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作文応募期間:令和元年5月15日~6月30日

モールス通信の夢

私は今年、米寿を迎えることができました。健やかにここまで生きられたことに心から感謝しております。傘寿になった時、米寿までに自分史を上梓しようと取り組み、この春に4冊目の自分史を発刊することができました。6月27日に貴紙の地方版にも載せていただき、大変に感謝しております。10年前に妻を亡くしてから心の淋しさを鎮めるために、子ども応援団に参加して、毎朝、仲間と危険な交差路に立ち、小・中・高校生の安全登校に目を光らせています。このボランティア活動は体力のある限り続けたいと考えています。この歳で未来に向かって云々はいささか気が引けますが、私にはもう一つやり遂げたい夢があります。それは「モールス通信」を子どもたちに普及することです。私は14歳で逓信省に奉職して、中央電信局でモールス通信のオペレーターとして7年働きました。当時は一般家庭への電話の普及は皆無に等しく、電報の全盛期でした。職場は連日電報の山で殺人的な忙しさで、結核で倒れる人が続出していました。明治の初期から昭和20年代の半ば頃まで、我が国の電気通信はモールス通信が支えていました。その後、電話が急速に普及し始め、昭和30年頃にモールス通信は絶滅危惧種の如く消滅しました。誠に残念でなりません。私はイロハ48文字、ローマ字26、数字、各種記号の約150のモールス符号は死ぬまで忘れません。今もモースル通信のモデルセットを保有しているので、当時のモールス通信を再現できます。これまでにも、小学校・中学校でデモストレーションをしました。校長先生の話では、生徒の反応は良かったようです。趣味の会や老人会でもデモを行いました。子たちがテレビゲームなどに没頭して問題になっている今こそ、モールス通信の復元に頑張りたいと念じております。

愛知県春日井市 今井正さん 87歳

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