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平成作文~未来へ

作文応募期間:令和元年5月15日~6月30日

内憂外患

来る2020年に生きていれば、私は東京オリンピック・パラリンピックを二度も体感できることになる。小学6年生になる孫は、列をなして聖火リレーを見学に行くのだろうか。1964年、日本は高度成長に向けて邁進していた。昔話を蒸し返そうというのではない。誰しもがとうに分かっていることである。交通事情も何もかもが55年前とは大違いなのは事実で、昨今の記事からは憂いばかりが目立つ。都心の交通渋滞、テロ対策、煽りをうける建設業界等々……。このような事柄は挙げればきりなく湧いてくる。実際にわが家の補修も10日は延びた。2013年に誘致決定の折、諸手を上げて「オモテナシ」と喜び合ったことを国民は忘れもしない。経済効果は確実に得られると読んだに違いない。いよいよ、その大嵐到来。ワクワクしている、少なくとも私は。生きていく上で難物は必ずぶつかってくる。今、わが家には私も含めて二人の未就労若隠居が悠々自適ならぬ「遊遊自虐」の態で生きている。年金受給なら働かなくてもいい訳ではないだろう。だが、一人はケセラセラでわれ関せず。マイペースと言えば聞こえはいいのだが、全く悲壮感なしの能天気。愚痴の一つや二ついや五つも六つも言いたくなるが、言わない。本心は働きたいのだが、16年のキャリアをもってしても現実のハードルは高い。「ゆっくりお休み」「疲れたね」なんて、とんでもない。身内はそれなりに厳しいのですよ。そうした体たらくではありますが、15才の老猫共々、遊遊と世間の荒波を乗り越えつつ、筆を運んでいる2019年の半ば。それで、何が言いたいのだの声が聞こえる。誰しも日本丸が天下泰平、平穏無事に航海を続けられることを願ってはいるが、北のロシアは言葉を翻し、頼みの安保条約も暗礁に乗り上げてきそうな様相で、武器を持たない日本丸は四面楚歌。それでも、希望の灯りもそこここにあふれているのではないのか。美味しいお米に鮎踊る清流、そして何よりもAIにも勝る人としての努力と勤勉性だ。

愛知県みよし市 石川芳子さん 65歳

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